受注生産ではなく、自社から独自の製品を発信したい。そんな想いから生まれたブランドが、ラッピング資材の「マルラップ®」とオリジナル製品を販売する「ならっぷ®」です。

オリジナルブランドの立ち上げまでには、長きにわたる紆余曲折がありました。
寒冷紗によく似た素材を使ったラッピング資材に新しい可能性を見いだしたのは、アイデアを求めて何度も足を運んだギフトショーがきっかけ。そこから「マルラップ®」が誕生し、フラワーショップや包装資材などを扱うメーカーとの取引がスタートしました。

次に考えたのが、自然素材。和とデザインを蚊帳生地に融合させた製品づくり。全く未知の分野への挑戦を決意できたのは、画家の恵中三市蔵さんの存在があったからです。
恵中さんの絵画が好きでご本人に何度もお会いする機会があり、いろいろなお話を聞かせていただきました。
恵中さんが、独自の画法で自ら作品を発信している姿を10年くらい拝見していて、「私も自分から発信していかなあかん！」という想いが、ふつふつと湧いてきたのです。

「ならっぷ®」が、商品づくりからアンテナショップのオープンまで辿り付けたのは、中小繊維製造事業者自立事業に採択されたことがきっかけです。新素材を使って自社販売できる事業に助成金が出るというもので、紙を撚り紐状に染色して織り上げた新素材でブックカバーを製造しました。
そしてならまちにアンテナショップ「ねっとわーくぎゃらりー ならっぷ」をオープン。
同時に蚊帳織り技術をそのまま活かした、「蚊帳の夢®ふきん」という商品も創り上げました。速乾性があり、使うほどに柔らかくなじむ蚊帳生地は、ふきんにぴったりの素材。豊富なカラーバリエーションを展開して「ならっぷ®」の看板商品として力を注いでいます。

「ならっぷ®」の商品を通じて、多くの方に蚊帳織りの良さを伝え続けることが私たちの願い。

これからも「オリジナル」にこだわって、伝統的な蚊帳織りの可能性を追求していきます。